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温度履歴の必要性について

温度履歴と言っても、あまり馴染みのない人、それは一体何のことだろうと思われる人がいるかもしれません。

確かに普通の部屋などにはクーラーなどの空調設備や温度計があるかもしれませんが、温度履歴などは必要ないでしょう。温度履歴というのは、その名前のとおりですが、ある一定の期間について、その場所の温度が何度であったのかを記録するものです。

このような記録が必要なケースは、何かをその場所で保管していて、その保管中の温度が一定の範囲内でなければ困るというようなものです。一つの例としては医薬品があります。医薬品の多くは一定の温度範囲内で保管することが求められ、その温度範囲を上回っても下回っても困ることになります。

たとえそれなりに空調を効かせた部屋に置いていたとしても、実際にある時点でその温度範囲内であったのかどうかを記録として示すには空調設備だけでは不十分ということになり、しっかりとした記録として履歴を残せるものが必要となります。

具体的な温度履歴の記録方法としては、アナログ式でドラムに巻きつけた紙が例えば1日1回のペースでゆっくりと回転し、温度計と連動している記録ペンがその紙上にその時点での温度を記録していくというものがあります。

アナログ式であり仕組みとしても非常に分かりやすいものといえるでしょう。最近ではこのようなアナログ式ではなく、デジタル式のものも増えてきていますし、簡易的なものでは一定期間内の最高と最低の温度だけを記録するものもあります。

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