温度計とセンサーという組み合わせは、応用範囲が広いことから様々な製品で採用されています-例えば夏場に使うエアコンには、自動で吹き出す風の温度をセンサーで調節する機能が組み込まれています。
この機能では、まず室内の温度を計測します。そのうえで設定された数値よりも高かった場合、より冷たい風をエアコン本体から吹き出すよう命令を出します。室温の計測は一定時間ごとに行われており、設定された数値に達すると運転を停止してアイドリング状態になる仕組みです。もう一つの例としては、熱帯魚を飼育する水槽などに取り付けられているサーモスタットがあげられます。サーモスタットとは、水温を一定に保つ装置のことです。熱帯魚は日本とは異なる気候のもとで育つものが多く、水温が変わりすぎると生きていくことができません。
そこでサーモスタットを使い、彼らが生活できるような環境を人工的に作り出しているのです。仕組みは先ほどのエアコンと同様で、センサーで水温を感知して温度計でコントロールを行います。水温が低すぎる場合にはヒーターの電源を入れ、設定した温度になると自動でスイッチが切れます。
これらセンサーと温度計を組み合わせたシステムが優れているのは、単純な装置を組み合わせることで温度管理を自動で行える点にあります。人間が温度管理を行おうとすると、常に装置の前につきっきりでなければなりません。これはかなりの負担となるはずです。あらかじめシステムを作っておけば、人間にとって負担が激減し確実な温度管理が行えるようになります。
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