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温度履歴を計測する手段

温度履歴は、単にある時点の温度をだけではなく、時間とともに変化したり或いは一定に保たれる温度を計測し続ける必要があります。

そのため、温度履歴を計測するためには、目盛りを目で読むタイプの温度計では手間がかかります。なぜならば、決められた時間ごとに温度を計測して、その時の計測値を記録する必要があるからです。計測する時間間隔が1時間ごとや10分毎であれば、このような方法でも計測することは可能です。しかし、例えば5秒ごととか1秒ごとの温度履歴が必要な場合、このような方法で計測することは困難です。

計測して記録している間に次の計測時間が来てしまうからです。このような場合には、温度履歴の計測システムを使用します。このシステムは、温度を計測する温度センサと、計測値を記録するデータロガーやパソコンなどからなります。温度センサは、金属の電気抵抗が温度により変化することを利用したものなどが実用化されており、このようなセンサを用いれば時間的に変化する対象物の温度に追従することができ、秒単位などの短い時間間隔での温度計測が可能です。

温度を計測したい対象物が高温ガスであったり、生き物であったりして、直接温度センサを接触させることが出いない場合には、対象が放射する赤外線を計測する非接触タイプの温度センサなどを用いることもあります。データロガーは対象物の温度によって変化した温度センサを流れる電流値を読み取り、パソコンはその値を記録します。システムで温度を記録する時間間隔を秒単位などに設定しておけば、正確にその時間単位で温度を計測し、温度履歴データを計測し記録を残すことが可能です。

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